OpenSource の Wikiツール Growi の個人的に便利と思う点

はじめに

最近筆者が所属するデータ分析人材の相互扶助コミュニティ*1において、

10人程度のメンバーで集まって分析プロジェクトがスタートした。

これまで、主な情報交換手段はSlackとScrapBoxとTrelloを使っていて、

  • リアルタイムな情報共有
  • (チャットに流れてほしくない)情報の蓄積
  • タスク管理

といった点はカバーできており問題はなかった。

しかし、今回のプロジェクトでは「構造化されたドキュメント管理手段」が必要になり、 いろいろ考えた結果、WikiツールのGrowiを使ってみることにした。

github.com

ここでは、Growiを1週間ぐらい使ってみて感じた「いい点」を挙げたい。

結論的なもの

GrowiはMarkdown形式でドキュメントを書けるWikiツールである。 競合はたくさんあって、実際に全部を比べた訳ではないが

【2020年版】社内wikiツール おすすめ15選(有料・無料) | NotePM

主に以下の点が良いと感じた

  1. 画像をコピペで追加できてラク
  2. 表の作成+追加がラク
  3. UMLなどの図作成+追加がラク

1. 画像をコピペで追加できてラク

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画像の追加

画像の保存先は、Growiの設定によって異なる。

今回は、GrowiのSaaS版であるGrowi.cloudを利用している。

この場合、デフォルトではGCPのCloud Storageが利用される。(100MBだったか1GBだったか) 筆者の場合は、自前のAWSアカウントのS3バケットに紐づけているのでそちらに保存される。

2. 表の作成+追加がラク

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表の作成・追加

  • Markdownのテーブル作りは要素数が多い時はちょっとめんどくさい
  • Growiではテーブル用のエディタが用意されているので追加も編集もとてもラク

3. UMLなどの図作成+追加がラク

UMLの追加 with Draw.io

  • Markdownのつらみのもう一つが図を描くのにひと手間必要ということ
  • 普段使いのVSCodeではPlantUMLとかMermaidJSとかと連携させてるけどサクッと書きたい時はめんどくささが勝ってしまう
  • Growiはボタン一つでDraw.ioの編集画面が起動し、サクサクUMLを書ける、そしてボタン一つで保存できる
  • 保存したUMLは(詳細は調べてないけど)エンコーディングされてテキスト情報としてMarkdownに記述される
  • 嬉しいのは、エンコーディングされたテキスト上でもう一度Draw.io起動ボタンを押すと、続きから図を編集できる点である