whyから始めるようになったのは何故か?

 

 

サイモン・シネック氏のゴールデンサークル理論は有名だけど

サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか | TED Talk

 

自分なりに、「なぜwhyから始めることが大切であり、多くの人の共感が得られたのか」を考察してみたのでメモしておく。

 

 

注意

本エントリーは、私の妄想であり、根拠となる事実に基づいたものではない。

 

結論

whyの問いかけにより選択肢を比較的精度良く、

満足のできる形で絞る事が出来たから。

 

 

かつてはwhatとhowで事足りたのではないか

 

まず、昔より現在の方があらゆるビジネスシーンで選択肢が増えたと思う。これは客観的事実として取り扱って良いだろう。それほどに自明である。

 

かつて、(具体的にいつとは言えないけど)選択肢が少なかった頃は、

whatドリブンで価値のある問題解決が出来たと推測する。

 

選択肢が少ない理由は、技術的要因でそもそもhowが少ないからやれること(what)も少なかったってパターンもあれば、市場に出回る商品のバラエティが少なかった為に何とか競合の意表を突くようなクリエイティビティあふれる商品(what)を考える必要がなかったってパターンもある、と推測する。

 

この場合、市場競争で大事なのは、howの練度になるのではないだろうか。つまり、作業スピード、製造コストだ。howの練度により、「如何に大量の商品を如何に安く作るか」で競ったのではないだろうか。

 

ある時howの選択肢が飛躍的に増大したのではないか

これまでに何度か技術的なブレークスルーが起きた。小さなものも数えたらキリがないけど、私の記憶に強く残っているのはiPhoneの登場。

 

根拠はよく分からないが、iPhoneの登場によって時代が15年進んだとも言われている。

 

ビジネスシーンの選択肢増加という観点で言えば、

iPhoneの登場により、顧客が商品を目にする、手に取る、購入するタイミングやインターフェイスが変わった点が挙げられそうだ。

 

これにより、マーケティングブランディング、新商品の開発サイクル(速度や鮮度)等において、考慮すべき事項が増えたのではないだろうか。

考慮すべき事項が増えるとは、すなわち、選択肢が増えることに他ならない。

 

選択肢が飛躍的に増えたが、人間が生物学的に進化した訳ではない。人間の認知能力は変わらないまま、選択肢だけが増えた、と言っていいだろう。

 

そこで、人間はアプローチを変えることにした。

 

whyによるフィルタリングでwhatとhowを絞ることにしたら上手いこといったのではないか

whyから始めることで、大きく2つの効果が得られたのではないかと考える。

 

  1. 選択肢を効率よくフィルタリングできた
  2. (個人あるいはチームの)モチベーションを高めることができた

 

1. 選択肢を効率よくフィルタリングできた

 

why, what, how3つを比べると、whyが最も数が少ないと私は思う。

したがって、人間の認知コストを最小に抑えながら、選択肢を効率的に絞る事ができる。

 

一点注意すべきことは、what, why, how の関係性はどれが上位に存在するものでもないということである。あくまでも、現代は「why」から始めると上手く機能するってだけの話だと思う。

 

ではなぜ、上手くいくのか。

 

それは、whyを考えるシーンにこそ、最もクリエイティビティが必要とされるからだ。

 

出来ること・出来そうなこと(what)やその実現方法(how)は、膨大に存在していて、かつ、その多くは簡単にアクセス可能だ。インターネットによって。

 

だが、人生における目的(why)は簡単に探せない。自分にピッタリな目的が、どこかのデータベースに置いてあって、いつでもアクセスできる訳ではない。

 

だからこそ、自分に合った目的を見つけられずに苦労する人が沢山いる。

この辺の話は、『突破するデザイン』という書籍に分かりやすく書いているのでオススメ。

 

 

2. (個人あるいはチームの)モチベーションを高めることができた

 

人間のモチベーションが下がる原因の一つとして、「何のためにやっているか分からない」が挙げられる。

 

whyを明確にする事で、モチベーションの低下要因を一つ抑えることができる。

 

さらに、もうちょっと考えを飛躍させてみる。

ビジネスシーンでwhyを明確にしようとすると、高確率で「顧客にどんな価値を提供するのか?」という問いに行き着くと思う。

 

この問いに対する答えを明確にすると、自分が「顧客にどのように貢献しているのか」が明確になる。

 

人間のモチベーションが上がる要素の一つとして、「誰かに貢献している、と感じられること」がある。

※ここら辺は『科学的な適職』を参考にした

 

whyの明確化によって、期せずしてこの要素を満たしているのではないだろうか。

 

つまり、モチベーション低下要素を減らし、モチベーション向上要素を増やしたということだ。

なかなかやばい。

 

結構長くなったけど、以上。

ほぼ妄想のポエムでした。